草津市都市計画課との市政トーク
〜草津市の都市計画と市民参加〜
日時:2002年12月6日(金)19:00〜21:00
場所:おうみNPO政策ネットワーク事務所
参加者 14名
都市計画課:
都市計画は、都市の健全な発展と秩序ある整備を図るために現在から将来にわたる総合的な土地利用計画
であり、必要に応じ都市施設の整備、市街地の開発を行うものである。
また、その計画の策定にあたっては、それぞれの都市の特質を生かし、一体的、総合的に定め、国土計画、
地方計画などの上位計画に適合するように定めるものである。
都市計画の内容は、以下の計画で構成される。
整備、開発及び保全の方針
市町村の都市計画に対する基本的な方針
↓
●土地利用に関する計画
市街化区域及び市街地調整区域、地域の区分など、土地の利用について規制・誘導するための計画
●都市施設に関する計画
道路、公園、下水道など都市にとって必要な施設について定める計画
●市街地開発事業に関する計画
土地区画整理事業、市街地再開発などの事業について定める計画
↓
地区計画 地区ごとの特性に応じて定める詳細計画
12種類の用地地域のイメージ図
・ 第一種低層住居専用地域
低層住宅の良好な環境を守るための地域 小規模なお店や事業所をかねた住宅や小中学校などが建てられる
・ 第二種低層住居専用地域
主に低層住宅の良好な環境を守るための地域 小中学校などのほか、150uまでの一定のお店などが建てられる
・ 第一種中高層住居専用地域
中高層住宅の良好な環境を守るための地域 病院、大学、500uまでの一定のお店が建てられる
・ 第二種中高層住居専用地域
主に中高層住宅の良好な環境を守るための地域 病院、大学などのほか、1500uまでの一定のお店や事務所が建てられる
・ 第一種住居地域
住居の環境を守るための地域 3000uまでの店舗、事務所、ホテルなどが建てられる
・ 第二種住居地域
主に住居の環境を守るための地域 店舗、事務所、ホテル、パチンコ屋、カラオケボックスなどは建てられる
・ 準住居施設
道路の沿道において、自動車関連施設などの立地と、これと調和した住居の環境を保護するための地域
・ 近隣商業地域
近隣の住民が日用品の買い物をする店舗等の業務の利便の増進を図る地域 住宅や店舗のほかに小規模の工場も建てられる
・ 商業地域
銀行、映画館、飲食店、百貨店、事務所などの商業等の業務の利便の増進を図る地域 住宅や小規模の工場も建てられる
・ 準工業地域
主に軽工業の工場等の環境悪化の恐れのない工業の業務の利便を図る地域 危険性、環境悪化が大きい工場のほかは、ほとんど建てられる
・ 工業地域
主として工業の業務の利便の増進を図る地域 どんな工場でも建てられる 住宅やお店は建てられますが、学校、病院、ホテルなどは建てられない
・ 工業専用地域
専ら工業の業務の利便の増進を図る地域 どんな工場でも建てられますが、住宅、お店、学校、病院、ホテルなどは建てられない
草津市を12種類の用途地域で色塗りしたもので説明をしてもらう
市民:草津駅周辺の商店街の活性化について、住民の声が十分聞けているのか?
都市計画課:地域の地権者の方と話し合いを重ねている。行政からなかなか指導まではできない。
市民:今、改装しようとしている区域は、通学路にもなっていますね。
市民:交通整備がされていないので、事故が起こりやすくなっている。
都市計画課:地域の地権者の方から動いてもらわないと行政は動きようがない。行政は計画を認めているだけである。
市民:今回の改装で経済効果は見込まれるのでしょうか?
都市計画課:それなりに見込まれると思われる。
市民:都市計画は、横のつながりが大切だと思うのですが、各課の横のつながりはどうなっているのでしょうか?
都市計画課:なるべく公共の場の整備については、横のつながりでやっているが、なかなかうまくはいっていない。
市民:今回の改装で、更に交通問題が深刻になると思うのですが、それに対する配慮はされているのでしょうか?この
商店街をどうしたいと考えて都市計画をしているのか聞きたい。
市民:歴史街道を残して欲しい。交通問題を解決するためにも、裏街道をつくって欲しい。以前からそのような話はあ
りますね。
都市計画課:一つの道路をつくるにしても、時間がかかる。優先順位と財源の問題がある。今、つくっている道路は数
年前の優先順位で決まったことで行っている。今の住民の方がこうして欲しいということについては、改めて優先順位
と財源の中で実現可能であればやるという形になる。常に時間のタイムラグがあることだけは分かって欲しい。最終的
には、市民の方のやる気にかかっている。
市民:西友跡地計画についてはどうなっているのでしょうか?委員会がありますよね。市の方が明確な都市像を示して
欲しい。ほうっておくと、全部マンションになってしまう。
市民:草津のまちづくりをやっていると、必ず天井川と西友跡地計画の問題が出てくる。
都市計画課:いろいろとご意見はうかがうが、実現可能性のあるものでないと動けません。
市民:南草津の方も、まちづくり委員会がありますね。
都市計画課:地区委員会でやろうとしている。メンバーには、学生、教授も入っている。
市民:都市計画に人間的な要素が入っているのだろうか?住んでいるひとの発想を取り入れていかないといけないような
気がしますが。
都市計画課:都市計画は、地域のコミュニティを元気にしていくものでありますが、現実のギャップは大きいのかもしれ
ません。
市民:奈良まちの話を聞いたことがある。住民のひとは、かなりわがままで足踏みはそろいにくいそうである。しかし奈
良まちの方向性について時間をかけて住民の方にNPOと行政とが調整を行ったおかげで、前へ進むようになったと聞い
ている。ある程度、行政のリードも必要です。またお金がない状態でもできることはあると思うのです。
都市計画課:長浜のまちづくりは、市の計画としては20年前からあったのですが、それを市民が本気になって取り組ん
だから、うまくいった。大事なのは、市民のやる気。
市民:パートナーシップの道筋がよく分からない。草津は公民館が地域まちづくりセンターへ変えようとする動きなど、
市民が下からまちづくりを進めようとしているのが草津だ。
都市計画課:都市計画は専門的な職員が必要だと思います。市役所職員は3年交代だけれども、そのしくみを改めなく
てはならない。
市民:長浜で生まれた。黒壁ができる前からの商店街を知っている。だんだんと商店街が観光客見当てになってしまって、
昔なじみのお店がなくなっているのが悲しい。誰のためのまちづくりなのか?と問いかけたくなる。
市民:そのような問題意識のなかで、草津の商店街を見るとどうですか?
市民:商店街は、歩いて買い物ができるところが素晴らしい。商店街の要素を失って欲しくない。そこに住んでいるひと
を大切にしないと、衰退してしまうのではないか。草津の商店街は今、改装を始めているが、もう一度、みんなが話し合
う機会を今、つくれると思うのですが。
市民:中心市街地をTMOという形で活性化しようと今、草津も取り組もうとしています。
市民:そこに住んでいるひとが利用して生活するという視点から、まちづくりに取り組むことが大切ですね。
市民:横つなぎができるようにしないとね。
市民:利害関係がはっきりしないと動きようがない。工事が始まってからになる。市のマスタープランに関わっても、動
きようがない。
市民:姿が見えてからでないと動けませんか。
市民:私は、環境を大切にした都市づくりに関心を持っている。今までの都市計画では十分に環境を配慮されていないと
思う。環境を大切にした都市計画という視点はありますか?
都市計画課:京阪神のベットタウンとして、急激な都市化・人口増のために、都市計画が追いつかない。私は都市計画課
の前、昭和58年に南草津周辺の環境アセスメントに取り組んだことがある。また立命館大学ができる前の時も、環境調
査を行った。環境保全について国土交通省が言い始めたのは、ようやくつい最近で、都市計画に環境の視点はこれからで
ある。ただし自然を管理することを全て行政がするのは限界がある。できるだけパートナーシップの範囲でやりたい。
市民:ひとが実際、増えているということは、草津に魅力があるということですね。湖岸も人工的であるが、自然と遊べる
場がある。生活の利便性と自然の利用のバランスを調整することが大切でしょう。
市民:アサザプロジェクトなど、自然と市民との関わりについて注目すべきプロジェクトも日本全国ででてくるようにな
った。都市計画で重要なのは住宅地の問題もある。桜ヶ丘などは、同じ世代の方がずっと住んでいて、シニアタウンにな
ろうとしている。
都市計画課:小学校で各学年が一クラスという状態。急激な都市化で、緊急の必要性で行ってしまった。
市民:まちの中の老老介護もありえそうですね。
市民:医療福祉について研究している。人口増加によって、病院や保育園の確保ができるのだろうか。また地方に権限委
譲されていると聞くが、どこまでできているのか。都市計画の業務委託の時に、何らかの社会的規制を行っているのか?
都市計画課:草津市に長い間、暮らしてもらうという前提で土地利用してもらうようには指導している。業者さんも地域
の事情を分かってもらっている所に頼むように心がけている。
市民:何もしない場所も必要ですね。フリースクールとか。
都市計画課:ユニバーサル・デザインを視野に入れた都市計画もしないといけないのだと思う・駅前広場をそんな場にした
いのですが。