}◆菜の花トーク(県政トーク)の感想
7月26日は、政策ネットの事務所にて、県の職員の方が「菜の花プロジェクト」
について説明をしてくれました。 滋賀県の国松知事が、デンマーク・ドイツで湖沼
フォーラムへ行った際に、飛行機から一面菜の花畑を見て感動され、それがきっかけ
で環境先進県である滋賀県でサスティナブル・コミュニティのシンボルとして菜の花
プロジェクトを進めることになったそうです。
デンマークは農業保護を国の安全保障政策の一環としてやられている、またドイツも
環境政策を徹底的にやられているということはよく聞きます。サスティナブル・コ
ミュニティに対する政策が実際、デンマークやドイツでどのように行われているのか
は、とても気になるところです。
菜の花プロジェクトを進める上での問題点としては、まず菜種を取るためには手間
隙がかかりコストもかかり、収穫をして得られる利益もそれほど大きいものではない
ために、農地を持っていてそのプロジェクトに共感して参加しようとする農家の支援
体制が整備できていないこと、また農地を持てなくてもこのプロジェクトに共感して
参加しようとする市民の支援体制が整っていないことが挙げられます。農地法のしく
みがどうも妨げているらしい。農業基本法が改正され、農業の多面的機能について議
論はされているものの、どこまで国が政策としてどこまでやる気なのか、基本的に地
方自治体の裁量に広げたけれども、どこまで権限と財源を地方自治体に譲る気がある
のかどうか、ここにかかっていると思います。
次に農産物の地域循環のしくみづくりができていないために、せっかく菜の種が取
れても、それを地域循環のなかで利用できない可能性が高いということです。地域の
農産物の流通のしくみ、地産地消のしくみづくりをしっかりと検討しなくてはなりま
せん。
第三に、学校の総合学習において菜の花プロジェクトを導入することによる学校の
現場の混乱が指摘されました。どんなプロジェクトでも言えると思うのですが、やる
ことによって多くのひとのエネルギーと時間とお金が費やされます。やることによっ
てどのような成果があがるのか、やることによってどのようなリスクやコストを負わ
ないといけないのかを十分に承知したうえで動かないと徒労感を持たざるを得なくな
る。子どもたちにどんな教材がいいのかを選ぶのは、子どもたちに直面している現場
の先生だと思うのだけれど、全県一斉とか言うのはちょっと気になってしまう。学習
船「うみのこ」を菜の花オイルで動かす、乗るのは全県の子どもたち、だから全員に
ということであろうが・・・・菜の花プロジェクトについては、県内にもいくつか民
間団体の先進事例があるので、一つ一つ学んで行こうということになりました。