滋賀県土木交通部交通政策課さんと県政トーク
〜「鉄道・バスなどの公共交通網の整備と利用促進」〜
日時:2002年11月22日(金) 19:00〜20:30
場所:おうみNPO政策ネットワーク事務所
参加者 11名
(滋賀県交通政策課)
●滋賀県の交通政策
目標:
全国1日交流圏の実現を念頭に、人・もの・情報が県域を越えて活発に交流しあう
「活力ある郷土・滋賀県」。
県内主要地域間の移動が1時間以内で可能となる「ゆと りと賑わいのある郷土・滋賀県」。
山村等の人口の少ない地域でも住民が安心して生活するために、自由に目的とする場所
に移動可能な「人にやさしい郷土・滋賀県」。
自家用自動車に片寄った交通体系から、旅客輸送機関の中で環境負荷が最も少ない鉄道利
用にシフトした「地球にやさしい郷土・滋賀県」。
施策の展開方向:
○
琵琶湖環状線の実現
琵琶湖を1周できるようにする。
この間、福井県と滋賀県の方で負担割合を決定。
今後、市町村分担の交渉が始まる。
○ 東海道(仮)びわこ栗東駅の設置
平成16年に工事開始 6年間かけて
○
(仮)びわこ京阪奈鉄道構想の実現
近江鉄道、信楽高原鉄道から新線により関西文化学術都市を経て大阪方面とを結ぶ鉄道整備。
近江鉄道・信楽高原鉄道両方とも、利用者数が少なくなっている。
○
草津線の複線化構想
環境面から見た鉄道:
鉄道は他の交通機関との比較において、CO2排出原単位、エネルギー消費原単位ともに、鉄
道が最も環境に対する負荷が小さい。
車一日の維持費を考えてみれば、公共交通機関の方で行く方がお得。
乗車人数の推移:
景気の影響もあるのか、横ばい・減少傾向。
交通バリアフリー法により、鉄道駅のバリアフリー化を進めている。
●新交通システム導入の動き
○
新交通システム導入構想検討調査事業
(必要性) 人口急増地域での道路交通渋滞対策
環境問題対策
県議会、県民夢そだて事業でも提案あり
社会経済が低成長時代にあって建設費が安価
LRTの普及は世界的な流れ
国内でもLRT導入が進んでいる
○
大津・湖南新交通システム構想
軽量路面電車(LRT)などを導入し、環境に配慮する交通網の整備を行うための基礎調査を行う。
○
滋賀県地方バス対策地域連絡協議会
滋賀県内における乗り合いバス輸送等に係る生活交通の維持・確保方策について、連絡、協議および調整を行う。
→生活交通の確保に関するしくみづくり。
公共交通の撤退が相次ぐ中で、必要になってきた。
その他 滋賀県内の交通事故は、全国で一番
(意見交換)
市民:いくら公共交通を整備しても、マイカーから公共交通へ人々が転換する工夫をしないと難しい。
その工夫をどのようにされているか。
市民:びわこ栗東駅の影響を草津も受けますね。
市民:甲賀等は利用率が少ない。利用率を上げていくにはどうすればいいのか。
市民:バス連絡協議会で、民間の事業者がどこまで連携できているのか。
市民:草津川の跡地に路面電車を通そうという動きがあったが、その後、どうなっているのか。
市民:鉄道を利用して何をするのか?という視点でやっていけば、経済効果を見込めるのではないか。
市民:大阪の通勤圏で利用されている人が増えていると思うが、利用されている数が横ばいなのは、なぜか。
市民:大阪に通勤している。年々、座れなくなっている。鉄道よりも自動車に乗ってしまう。なぜなら
駅前に駐車場が整備されていないからだ。駅に向かってバスを走らせることも必要だ。バス優先道路が少な
すぎる。
市民:奈良には、深夜バスがある。通常の2倍ですが。活用するひとが多い。
交通政策課:地域の皆様と、利用と経費の問題を話し合う場を設けて考えることが必要になってきた。
国・県が補助しないと、公共交通がつぶれてしまう。
市民:県のバス連絡協議会のペースは?
交通政策課:定期的に年2回。公共交通が撤退することが多くなっており、従来のバスの路線の空白地
帯をどうするのか?また住んでいるひとのどこまで必要とされているのか?等も踏まえながら、議論
を重ねていく必要がある。
市民:事業者と市民との間の調整が必要だ。コミュニティバスの検討も、そこから始まっている。
交通政策課:日本の場合、料金収入だけで公共交通を維持しているため、値段が高くなっている。欧米
では、公共交通をもっと税金で維持しているのだが。車がいらないという選択ができるにはどうすれ
ばいいのかについては、もっと知恵を絞りたい。まずは一家に車が2台もいるのかというところからでも。
市民:例えば、琵琶湖博物館のところに駅ができるとか、そのような工夫はできないのか。
市民:田んぼの広がっているところに駅をつくると、確かに安くなる。
交通政策課:びわこ栗東駅では、アイディア・事業参画コンポを行い、駅を利用したまちづくりを模索し
ている。
市民:びわこ栗東駅が単なる通過駅でないようにするためにも、駅に降りたくなるほどの地域の魅力が必
要でしょうね。
市民:観光客をいかに引っ張るのかが大切な視点だ。
市民:交通政策課さんにとって、市民参加・NPOについて、どのような点を期待されますか。
交通政策課:交通問題、なるべく自分の地域でできるところからやって欲しい。観光のインフラを市民の
方と一緒にすすめることが大切ですね。小菅:鉄道を利用して行うイベントに関しては、駅にパンフレット
を置くようにしている。琵琶湖環状線ができるということは、ダイヤを増やさなくてすむということも大切ですよ。