草津市議会事務局との市政トーク
日時:2003年3月14日(金)19:00〜21:00
場所:おうみNPOセンター
出席者:9名
市民:おうみNPO政策ネットワークは、まちづくり政策づく
りを担うNPO法人として2月13日に正式に認められた。まち
づくり政策をつくっていく上で、市議会とも今後、何らかの関わ
りが生まれてくると思いますので、よろしくお願いします。
議会事務局:議会事務局の仕事は、市議会議員が市民の人の声を
集めることと、政策形成能力をつけていくことです。
● 議会の役割
市議会・・市議会議員は、市民の願いを市政に反映させるため
市議会を構成して市民生活のさまざまな課題についてきめ細かく
審議し、どう処理すべきかを決めています。このため市議会は
議決機関と呼ばれています。
市長・・市議会で決めたことに基づいて実際に市政を進めています。
このため市長は執行機関と呼ばれています。
▽議会の主な権限
議決権・・条例を制定や改廃する。予算を決め、決算を認定する。
その他法律などに定められている主な事柄を決める。
調査権・・議会が市の事務を調査する。
検査及び監査請求権・・市の事務が議会の議決どおり執行されてい
るか検査したり、監査委員に監査を求め報告を請求する。
選挙権・・議長、副議長、選挙管理委員などを選挙する。
意見書提出権・・意見書を国や県に提出する。
請願・陳情受理権・・請願・陳情を受け付け、審査する。
同意権・・助役、収入役、監査委員などの選任に同意する。
▽議会のしくみ
市議会は、毎年3月、6月、9月、12月に開催・・定例会 必要に応じて臨時会
本会議・・議員全員が議場に集まって会議をするのが本会議
議会運営委員会・・議会運営を能率的に行うため、意見調整や議事の取扱いなどを協議
常任委員会・・市議会で取り扱う問題は数が多く、内容も幅広い分野にわたっているた
め、これらを幾つかの部門に分けて専門的・能率的に審査するために委員会を設置。
常任委員会は3つ置かれており、議員はそのいずれかに所属。今、設置されているのは、
総務委員会、文教厚生委員会、産業建設委員会。
特別委員会・・特に必要と認めた場合に設置。総合計画、草津川対策、人権政策、高齢
化対策、青少年対策、合併問題。
▽定例会の流れ
本会議(1)議案の上程
議案が本会議の議題にされ、提案者(市長等)が議案の内容について説明する。
↓
本会議(2)議案質疑および一般質問
議員が上程された議案および市政全般にわたり、事業の執行状況や考え方な
どについて質問。会派を代表しての代表質問(3月定例会のみ)と個人質問(一般質問)。
本会議(3)委員会付託 議案を部門別に分けて、各常任委員会への審査を依頼する。
↓
常任委員会(4)議案審査
付託された議案について、専門的かつ能率的な審査を行い、委員会としての賛成、
反対を多数で決定。
↓
本会議(5)委員長報告と質疑
各常任委員会の委員長が委員会での審査の経過と結果を報告し、それに対して質疑を行う。
本会議(6)討論 議案について「賛成」」「反対」どちらかの立場で、議員の意見を述べる。
本会議(7)表決 議案に対して、議会としての最終的な意思を多数決で決定。
▽議員
議員・・4年ごとの選挙により市民の中から選ばれる。市内に住んでいる満25歳以上の選挙権
のある人なら誰でも立候補ができる。
議員の定数・・人口に応じて法律で決められていますが、条例で減らすことができる。草津市は
人口10万人以上なので法律上36人おくことができますが、条例により定数を24人に決めている。
▽議長と副議長
議長と副議長を、議員の中から選挙によって選ばれる。
議長は、議会のリーダーとして、会議を円滑に進めたり、議会に関する事務を処理したりする。
また議会の代表として、いろいろな会議に出席したり、他の機関と協議したりする。副議長は、
議長が欠けたときや、病気や出張などで不在の場合に、議長の代わりを務める。
▽会派
会議の意思は、多数決によって決められる。そこで同じような考え方や意見を持つ議員がグルー
プをつくって活動すれば、自分たちの考えをより効果的に市政に反映させることができる。草津
市は会派を2名以上でつくることができる。
▽会議録と議会だより
市議会では、本会議など議会活動の内容を市民に知っていただくため、会議録と議会だよりを
作成。→ホームページで公開。ただし委員会についての審議の内容は、事務局にて。
議会事務局:本議会で、公文書公開が今まで300円かかっていたのが、無料になりました。また
本会議の傍聴の人数制限を50人にしているのですが、50人を越えても他の場所で見ることがで
きるようになりました。
市民:ケーブルテレビで見ることができるようになったら、市民の方はもっと議会に関心を持つよ
うになるかもしれない。
議会事務局:ハード整備ができれば、ケーブルテレビで見られるようにしたい。近江八幡では、も
うすでに行っている。
市民:アメリカでは、ガバメント・パブリックアクセスのために一定の時間、テレビ放映するよう
に法律で定められている。
市民:議会事務局は、議員の活動を円滑にしていくことが役割であると思えるが、どこまで市の市
政について関与することができるのか。
議会事務局:議会事務局は、議会の運営方法をどういうふうにしていたらいいのかについて様々な
提案ができます。
市民:行政の方が明らかに議会よりも強いのではないか。ようやく議員立法ができたけれども、もっ
と問題があるはずでもっと積極的に議員立法をつくるようにして欲しい。議員の方々の自覚が必要
ではないか。
議会事務局:議会が無能であるということはない。議員は市民の視点から政策を形成・評価する能力
はあるはずだ。だが、経験がまだできていない。
市民:確かに慣れれば、大丈夫。
●議員立法の状況
全国的に議員提出による条例案提出が増えるようになった。草津市議会は滋賀県下では初めて議員
立法の条例として「草津市飼い犬のふん等の放置防止等に関する条例」が成立した。これは会派をこ
えて、市民が求めているものを立法化したもので活気的である。
市民:議員立法のしくみが分からない。
議会事務局:研修会で力をつけた。専門家やアドバイザーは最初の時だけ。議会事務局がサポートした。
13年度自治法で市議会の政務調査費の出資する際のルールを規定することが定められ、それに関す
る条例が多い。市議会の議員定数の制定についての条例が多いのも、13年度自治法で定められたこ
とが影響している。
市民:介護保険及び利用者負担の助成とかより市民に身近な問題の議員立法は、否決されている場合が
多いが。
議会事務局:まちづくりについて議員がどのように関われるのかが、しっかり考えていかなくてはならない。
市民:まちづくりについての条例が否決されるのは、会派の影響か。
市民:議員の意見が、どこまで行政各課に反映させることができるのか。
議会事務局:秋に会派ごとに細かく行政各課に要望を出しているため、十分に反映されている。
市民:国家と地方議会の違いをある程度、理解しないといけませんね。
市民:これから徐々に議会を改革する必要がある。今、議員がどこまで市民の代表なのか議論すること
が大事だ。またサラリーマンは、退職しないと議員に立候補できない状況を改善することも大事だ。
市民:今のままだと地縁の限られた代表が出ることになってしまう。
市民:「飼い犬のふん」条例について、市民の意見をどこまで集めることができたのか。
議会事務局:市民の意見をこれまで議員が言うことができても、条例として自ら立法するところまでは
至っていなかった。最初の一歩を踏み出したことが大きい。
市民:市民からの請願は、だいたい年間どれだけ出されているのか?
議会事務局:年間3件程度である。
市民:草津市の行政評価と議会との関係はどうなっているのか。
議会事務局:まだまだ行政評価は内部に留まっているが、徐々に議員も評価表を見ながら議論する場面が
増えてくるようにしたいと考えている。財政再建は迫られており、ますます施策の選択の重要性が高まっ
ている。市町村合併については、栗東・守山・草津で市長合併に積極的に市長に選挙で変わったため、ど
う変わるのかを見据えなければならない。
市民:特別委員会にある草津川対策というのは?
議会事務局:草津川というのは旧草津川のことを指している。もっと旧草津川について市民の側から議
論されることを望みたい。
市民:何か市民が意見を議員に伝えたいという時は、直接議員に言えばいいのか?それとも議会事務局から?
議会事務局:それぞれネットワークを生かしてやってもらえればいい。
市民:行政各課にいろいろと意見を言っているが、それでも不満足な部分が残ってしまう。もっとNPO
と議員が政策面ですり合わせる場面があってもいいのではないか。
議会事務局:いろいろな機会を見つけて、議会に働きかけて欲しい。
市民:草津市には、NPO法人が10ある。いろいろなひとの生の声を形にして政策提言するのがNPO
の役割だと感じている。今まで市民の声を反映させるやり方は、各課に働きかけるか、議員に直接働きか
けるの二つですね。
議会事務局:議員も結局、支持者のネットワークの意見しか聞けていない。NPOがいろいろと提案する
ことを待っていると思う。
市民:NPOでも、まだまだ情報発信ができていない。市民が情報発信能力を身に付けることが大切だ。
議会事務局:神奈川ではNPO・市民活動団体が議員が出るケースもありますが、そのようなことは考え
ていますか。
市民:そこまで考えてはいません。新しい市民の方は、どこに困ったら意見を言っていいのかが分からない。
新しい市民の層の声をしっかり拾い出すのもNPOの仕事だ。
議会事務局:市民のネットワークから議員が出る議会になってくると、もっと元気ができますね。
市民:もっと議員の候補者が出てくる状態が必要なのではないか。
市民:草津まちづくりセンター条例を一緒につくる機会を持ったが、市民の方ももっと勉強することが
必要だと感じた。
議会事務局:議員もそのような場に積極的に参加するようになってくるといい。草津まちづくり基本条
例をもし作るのにしても、コンセプトさえしっかりすれば、後は条文化するのにたけた行政職員がいま
すから可能ですよ。
市民:まちづくり条例が先行して、実態がついていない状態だけは避けたい。もっと地域のひとがまちの
問題を見つけていくしかけをつくっていきたい。条例は、ひとの行動を制約するのだから慎重にしなければ
ならない。もっと草津のNPO自体のネットワークをつくる必要がある。
議会事務局:議会改革検討委員会ができて、議員の方もしっかりと勉強できるようになった。
市民:特別委員会の青少年対策はどのようなことをしているのか。
議会事務局:青少年の非行の問題を扱っている。また高齢化対策の特別委員会では、介護保険をきっかけ
にできた。福祉のマネージャーに意見を聞いたりしている。
市民:議員報酬の問題もあります。また議会を夜にすることによって、市民の方が参加しやすいという意見も
あります。
議会事務局:夜間議会の試みはあるが、広まらないのは事実。ケーブルテレビという手もある。
市民:いずれにしても市民は傍聴できるだけであって、意見を言えるわけではない。
市民:夜間議会なら、サラリーマンが議員になれる可能性がでてくる。
議会事務局:草津市の議員報酬は今、43万3千円。昔よりは減らされている。以前、議員は名誉職だったが、
徐々に役割が変わりつつある。
市民:議長の任期は1年となっているが、もっと議員同士がまとまるとすれば、もっと長くしていくことが必
要ではないか。
議会事務局:本当は任期の4年間やっていくことが望ましいのかもしれない。まだ滋賀県では議長の任期は1年
であるが、九州へいくと任期が2〜3年が当たり前になっている。