2月の行政トークは、草津まちづくり市民会議と合同で行いました!

草津まちづくり市民会議「お互いを知ろうプロジェクト」
    

テーマ:【Vol.5−2】学生の提案するまちづくりA
    草津の地域文化を動かそう! 〜観光・歴史・商店街〜

内 容:草津のまちの魅力や資源を見つめ直した観光や商店街のあり方について
日 時:平成15年2月21日(金)19時〜21時
場 所:まちづくりセンター2階 202会議室
提案者:細川恵三・安達加奈子(大阪外国語大学3回生)
協 力:おうみNPO政策ネットワーク
行 政:滋賀県湖南振興局地域振興課・草津市商工労政観光課・草津宿街道交流館・パートナーシップ推進課
参加者:30名

司 会:十川泰成さん(おうみNPO政策ネットワーク)
挨 拶:矢原 功さん(草津まちづくり市民会議代表幹事)

十川泰成さん(おうみNPO政策ネットワーク)
 今日、ご参加いただいた皆さんは、草津の観光・歴史・商店街などそれぞれの立場でがんばられているが、それぞれの

活動が全体から見れば、まだまだうまくつながっていないように感じる。本日の企画が、草津のまち全体をどのように元気

にしていこうとしているのか、お互いの動きを理解しつながっていくきっかけになれば幸いである。

市政トーク:八杉淳さん(草津宿街道交流館)
「草津宿の歴史的な資源・魅力は何か」
 江戸時代、東海道と中山道が交わる地点。街並み保全として、草津宿本陣と脇本陣を修復等、行った。また、

本陣近くにある天井川(旧草津川)は、東海道の形態を残す貴重な歴史資源である。宿場町の雰囲気が残ってい

る街並み・建物は、昔の草津の大工の知恵を絞ってできたもので、これまた貴重な資源である。


 草津宿を見た場合「町屋」「寺院」「空間」がこれからのキーワードになると考えている。

 平成8年に、もっと草津宿の歴史的な資源・魅力を知ってもらうために、草津宿街道交流館ができ、ここを訪れる

市民の会員制度がある。(草津宿街道交流館会員)会員中には、他の宿場町に行き、他の宿場町から草津のまち

を見直そうとしている人も出てきている。また、全国的に街道探索者・歴史愛好者といわれる人が健康と歴史をつなげ

た活動として、東海道・中仙道を歩きながら、まちを探索・健康づくりしようとする層が増えているので、そのような方々

とのネットワークも大切にしていきたい。

報告:細川恵三さん(大阪外国語大学3回生)
「草津市の観光政策は草津市の観光を活性化できているか」
 草津市は平成8年を「観光元年」と位置づけ、"びわこ草津"(草津市の中でも琵琶湖湖岸周辺・烏丸半島にある

観光地域)と"宿場町草津"(草津の歴史的建造物や資料を見ることのできる旧東海道草津宿周辺地域)という観

光地域の"ルート化"によって市内観光客を増やそうと努力している。

 その狙いは、滞在期間の延長・経済効果・魅力の再発見などにあるが、アクセス面での整備が進んでいないことから、

観光客からするとの交通費やアクセス時間の負担が大きく、市の思惑どおりにはなっていないのではないか。

 また"びわこ草津"は若い世代が中心、反対に"宿場町草津"はご年配の世代が中心で、対象者が違う。2つの地域を

ただつなぐだけでは

駄目だ。

 将来的には、ネットワークも必要だろうが、"びわこ草津""宿場町草津"それぞれの魅力づくりをもっと努力していく必要があるのではないか。

*当日、細川さんは就職活動で欠席のため、代理報告となった。

話題提供:前田巧さん(滋賀県湖南地域振興局地域振興課)
 滋賀県では、平成13年11月に滋賀県観光振興指針「湖国観光交流ビジョン」を策定し、県民とのパートナーシップによる滋賀ならではの

「新たな観光」振興を目指している。
 

 この動きを背景として、本年度湖南地域では住民参加による「湖南地域観光戦略推進会議」を結成し、湖南地域の個性を生かした

観光振興のあり方について議論を深めてきた。湖南地域は、観光の点では滋賀県で出遅れている。私自身、草津で働き始めた頃、草

津のまちのことをよく知らなかった。しかし通勤でできる限り、近道をしようとしていた所、だんだんと草津のまちを知ることができるようになった。

歩いてまちを知ることから始まる。

  今後、湖南地域観光戦略推進会議の「湖南地域観光戦略〜こなんアクションプログラム」を具体化するために、誰がどうしていくのか?

という

ことが必要になってくる。

報告:安達加奈子さん(大阪外国語大学3回生)
「草津市の変わりゆく商店街と、人々の関わり方〜変わりゆく商店街を取り巻く環境に対して関わる人々はどのように考え、取り組んでいるのか〜」
 私は、長浜市の町なかで生まれ、商店街を日常的に見て育った。小学校1年生の時(平成元年)に黒壁スクエアがオープンし、それから今日に至

るまで発展が目覚しく、商店街の様子は劇的に変わっていった。

 私にとってこの変化は、商店が地元民を対象としなくなり、その代わりに、商店が観光客目当てのサービス業に転化し、通りの活気が戻った

、あるいは活性化したと感じている。地元民の私としては、昔なじみの店がなくなっていくのが淋しかった。草津市のまちづくりを考えた場合、こ

のテーマを選んだのも私の生まれや育ちが影響しているのかもしれない。

 さて、草津市の状況把握のため、様々な立場の人々の話を聞き、商店街事情の困難極まる現実を垣間見た。大きな課題としては、商店

街の活性

化の意気込みは、個々では熱心な方もおられるが、どうも関係者の総意になっておらず、商店街のあるべき姿が見えないことではないか。十分な話し

込みの場が必要ではないかということであった。


 犠牲を承知で実践に踏み込めるくらいの大きなビジョン―商店街のあるべき姿―を持つためにも、個々にある商店街に対する思いや優れたアイデアを

集結させていくような仕掛けが必要だろう。草津の恵まれた歴史や環境があり、これをベースにしながらも、黒壁流(長浜)ではない、人間味あふれる商

店街づくりが草津のまちには似合うという印象を持っている。

 人間関係がちょっと苦手な現代人が草津にも増え続けるだろうが、人間味溢れる商店街を少しのきっかけでつくっていくことで、安住の場所、

これまでの自分とは違う自分を発見でき、愛着のもてる空間づくり・まちづくりができると思っている。そのためにも、商店街を経営する側・利用す

る側・消費者のがその思いを共有し、自分たちの足でもっと自分の街を歩き込み、商店街を再発見することが必要だと考える。

 

話題提供:大西趣卓さん(大阪摂南大学4回生)
「大阪平野のまちづくりについて」
 大阪平野のまちづくりの特徴は、アート(文化・芸術)という切り口で、まちづくり活動を推進している点が興味深い。まちなかで誇れるものを紹

介した「町ぐるみ博物館」や「モダンde平野」、出版活動など独創的な企画力と運営体制がある。長続きする市民活動のモットーとして「おもし

ろい、いいかげん、人のふんどしで相撲をとる」と極めてファジーで・省エネなところが18年間続く秘訣であろう。会則・会費・会長なし、プロジェクト

ごとにリーダーが変わるファジーな組織で、それゆえ地域・世代をこえた幅広い市民の参加と活動の自立性が保たれるのかもしれないが、愛着の

もてる地域を残していこうとする着実な歩みは、そう簡単にできるものではない。

 昭和55年(1980年)に南海平野駅駅舎の保存運動を始めたのがきっかけ。
 昭和58年(1983年)平野の歴史的景観協約運動
 昭和61年(1986年)町並み総合調査
 昭和62年(1987年)「平野連歌」再興
 平成 元年(1989年)『ひらのオモロイはなし』出版
 平成 5年(1993年)ひらの町ぐるみ博物館運動
  町ぐるみ博物館
   幽霊博物館 鎮守の森博物館 くらしの博物館 浮世絵とやきもの博物館
   新聞屋さん博物館 平野薬博物館 平野映像博物館 自転車屋さん博物館
   駄菓子屋さん博物館

細川さん・安達さんへのコメント:奥村嘉英さん(草津市商工観光労政課)
 商店街を活性化するためには、リーダーを育てることが必要。そのためにもTMOを導入することを検討している。


 提案いただいた"びわこ草津"と"宿場町草津"のルート化の話だが、もう少しターゲットを絞って議論いただければおもしろい取り組みができるか

もしれない。

 宿場祭りの大名行列の参加を市民に呼びかけているが、なぜか市外の方がよく参加される。恥ずかしい等の理由があるだろうが、市民参加

の難しさを感じる。宿場祭りの実行委員会にもっと市民の方が参加する工夫をしていきたい。